◆米大リーグ 地区シリーズ第5戦 ブルワーズ―カブス(11日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)

 カブスは11日(日本時間12日午前9時8分開始予定)、2勝2敗で迎えた地区シリーズ第5戦の敵地・ブルワーズ戦でドルー・ポメランツ投手(36)を先発で起用すると、MLB公式サイトなどが発表した。

 ブルワーズに地区優勝を奪われ、ワイルドカードでポストシーズンに駒を進めたカブスは、本拠地でのパドレスとのワイルドカードシリーズで1勝1敗の第3戦を3―1で制して突破。

地区シリーズは敵地で2連敗してあっさりと追い込まれたが、本拠地で2連勝して巻き返し、逆王手をかけて勝負の行方はこの日の第5戦に持ち越された。

 カウンセル監督は前日10日(同11日)に第5戦の先発については明言を避けていた。6日(同7日)の地区シリーズ第2戦の敵地・ブルワーズ戦は先発して、3回途中46球で2本塁打を浴びるなど5安打4失点でKOだった今永昇太投手(32)を中4日で起用することもできたが、総力戦となるため、リリーフ待機となりそうだ。

 ポメランツは、今季4年ぶりにメジャー復帰した苦労人。11年にロッキーズでメジャーデビューし、21年まではアスレチックス、パドレス、レッドソックス、ジャイアンツ、ブルワーズなどでプレー。19年までは主に先発、それ以降は救援として通算289試合に登板した。だが、22~24年の3年間は故障もあってメジャー登板はなし。エンゼルスドジャースのマイナーなどでプレーしたが、メジャーの舞台は遠かった。

 それでも今年4月25日に4年ぶりにメジャー復帰。そこからはカブスのブルペンを支えた。チーム3位の57試合に登板して2勝2敗、1セーブ14ホールド、防御率2・17。ポストシーズンでもここまで7試合中5試合に登板するフル回転。

ここまで計5イニングを投げて無安打無失点と圧巻の投球を続けている。ポストシーズンで先発するのはレッドソックス時代の17年10月6日(同7日)の地区シリーズ第2戦の敵地・アストロズ戦以来8年ぶり。同試合では3回途中5安打4失点で敗戦投手になった。今季は4試合で先発しているが、いずれも1イニングのみの「オープナー」だった。

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