俳優の水谷豊が12日、都内で主演するテレビ朝日ドラマ相棒 season24」(水曜・後9時)のファンミーティングを共演の寺脇康文と行った。

 2000年のシリーズ誕生から、446話を放送。

25周年の節目の作品でも、通算11シーズン目となる杉下右京(水谷)と亀山薫(寺脇)の「黄金コンビ」が出演する。シリーズ初のファンミーティングの応募倍率は30倍以上。15日の第1話放送を前に、250人のファンが集結した。

 水谷は主演・杉下を四半世紀に渡り、演じ続けている。歴代エピソード年表と題し、全作のカットが切り抜かれた特大パネルを見て「絵を見れば、その時を思い出す」と回想。「ちょっと驚くのは、4470人のゲストの方とやってきたこと」と冷静に振り返った。一方の寺脇は水谷の”偉業”を「信じられませんね。なんかのギネスに載るんじゃないですかね。セリフ量の多さとか」と大絶賛した。

 対する寺脇はseason7で卒業したが、21で復帰。その裏には「実は亀山くんが去った回に、いつか相棒が終わるだろうからその頃に何らかの形で戻ってきて欲しいという思いがあった」という水谷きっての願いがあった。寺脇はカムバックが決定した時、うれしさと同時に「フライトジャケット着れますかね?」、「髪の毛立つかな?」と不安も。

それでも「(水谷に)これが運命だよと言われた時、泣きそうになった」と振り返った。

 ついついやってしまう悪い癖に、水谷は自他共に認める方向音痴。「相棒」の撮影は1作目から変わらず東映撮影所で行われ、同じ楽屋を使用するも「間違える」。「表札を見ないで、鍵持ってきてくださいって言う」、「メーキャップルームにたどり着けない」こともあるという。

 season24が始まる直前だが、シリーズの今後にも注目が集まる。水谷は「警視庁には間違いなく定年はあります」としながらも、「相棒ワールドはとても広いので、舞台とかいかがでしょうか。言ってみただけですけど」とニヤリ。「初回のファンミーティングが最終回でないことを祈ります」とシリーズ継続に意欲を見せた。最後のあいさつでも「撮影は2月末まで続く。今日皆さんにエネルギーをいただいたような気持ちになった。我々もう少し走り続けます。右京の定年退職はもう少し考えさせてください」と語った。

 水谷にとっては、この日が娘・趣里の結婚と第1子出産後初のイベントとなったが、言及することはなかった。

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