歌手の吉川晃司が12日、都内で行われた楽器メーカー・フェンダーのイベント「FENDER EXPERIENCE 2025」のトークセッションに出席し、ファンの前でギターを公開オーダーした。

 自身のギターを持参した吉川はジャケットを脱いでカッティングを披露し、観客から拍手が巻き起こった。

オーダーする上でのこだわりは、ボディー全体で鳴らす「胴鳴り」の良さと、カッティングのキレ。「若い頃は(ライバル社・ギブソンの)レスポールで音をひずませるのが好きだったけど、歳を重ねるにつれフェンダーに寄ってきた。もう1本欲しい。家宝にさせていただきます」と胸を高ぶらせた。

 迷った結果、「私も還暦を迎えたので、大人っぽいのもいい」と、ボディーが軽くてナチュラルなギター「テレキャスター・シンライン」をチョイス。「だんだん渋いものが良くなってくる。仕事柄ギラギラした衣装を着る。この間までギラギラすぎたんで」と、自身のライブを振り返って笑いを誘った。

 試奏にのめり込むあまり、マイクの存在を忘れて地声で話し込む場面も。スタッフにツッコまれると「漫才みたいになっちゃった」と笑わせた。

 本来なら仕上がりまで3年待ちというギターに、「人生にプレッシャーがかかってくる。ありがたいプレッシャー」と喜んだ吉川。

完成したらレコーディングで使うことを明言した。

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