◆バレーボール大同生命SVリーグ女子 第1節 NEC川崎 3(25―20、25―22、25―20)0 SAGA久光(12日、神奈川・川崎市とどろきアリーナ)

 11日の開幕戦でストレート負けした昨季3位のSAGA久光は、同2位のNECに0―3で敗れ、開幕2連敗を喫した。今季、9年ぶりにチームの指揮を執る中田久美監督は「昨日の悔しさを何とか今日(晴らしたい)という思いで戦ったけど、特に後半戦で自分たちのオフェンスの弱さだったり、つなぎの精度の課題が大きかったなと感じます」。

開幕2連敗とつまずき、悔しさをにじませた。

 セット後半に失速した。第2セット(S)は22―20と一時リードしたものの、攻撃が相手にブロックされるなど5連続失点でセットを落とした。第3Sも中盤までリードしたが、ラリーで粘りきれず。際どい判定で流れをつかみ切れなかった場面もあったが、開幕から2試合でNEC川崎から1Sも取れずに2連敗。指揮官は「NECさんとの差はサーブで崩して相手のスパイクを拾った後のトランジション(ラリー中に攻守が切り替わるプレー)の精度には差がある。修正していきたい」と話した。

 1984年ロサンゼルス五輪で日本を銅メダルに導くセッターとして活躍し、12年からは久光製薬(現SAGA久光)の監督に就任。前身のVリーグでは3度の優勝に導くなど、久光の黄金時代を築いた。16年から女子日本代表監督に就任し、21年東京五輪では1次リーグ敗退。21~22年シーズンで優勝して以来の頂点へ、今季9年ぶりにチームに戻り再建を託された。

 連敗はしたものの、収穫もあった。

開幕戦で使った東京五輪代表の籾井あきに替えてこの日はセッターに栄絵里香主将を起用。長丁場の1シーズンでさまざまな選択肢を持つとし、中田監督は「課題ははっきりしたので、修正できるところはしっかり修正して、来週はホームの佐賀で試合なのでしっかり準備したい」。次週は18日、19日にホーム開幕戦としてSAGAアリーナで刈谷との2連戦。今季初勝利をつかみに行く。

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