◆女子プロゴルフツアー スタンレーレディスホンダ 最終日(12日、静岡・東名CC=6435ヤード、パー72)

 1998年度生まれの「黄金世代」の河本結(リコー)が通算4勝目を飾った。今季は8月の北海道meijiカップに続く2勝目。

初日から首位を譲らない完全優勝を果たし、優勝賞金2160万円を獲得した。

 優勝会見の一問一答は以下の通り。

 ◆河本に聞く

 ―異例の短縮9ホール勝負。開始前の気持ちは

 「今日は朝9時頃のスタートだったので、5時半に起きた。7時間半しか寝られず、ちょっと寝不足だなと思ってた。(コースに)来たら1時間くらい遅れたので、まず車の中で30分くらい寝て、クラブハウスでアップして、さらに遅れたので車に戻って本を読んだり、昼寝して迎えた」

 ―動揺などはなかったか

 「変な気持ちになったり、いらない気持ちになるのが嫌だったので、この時間を無駄にしないで過ごすのを考えたら、寝るか、本を読むかだった」

 ―落ち着いてラウンドできたか

 「できました。先週の日曜日(日本女子オープン最終日)から自分らしいゴルフのヒントを得て、それがすごいしっくりきてた。今週は練習ラウンドができなくても体調が悪くても、それを貫いて優勝できたので、自信になった」

 ―先週の気づきとは

 「超シンプルだけど、無になってただけです」

 ―読んだ本は

 「『エッセンシャル思考』という本で、いらないものを捨てるっていうやつです。今年の目標は月5冊で60冊を読むこと。今日はその本で、何かを選択するには何かを捨てる、捨て方を知る本ですごく良かった」

 ―ウィニングパットを決めた瞬間は

 「ちょっと緊張しなくなっている自分が怖いっていう感情だった。今までは優勝パットは緊張していたけど、いま思い返すと15番のパーパットはめちゃくちゃ緊張するけど、それもなく、本当に目の前に超集中100%だったので、緊張がなかった」

 ―優勝スピーチで、米国参戦組の選手に対して複雑な悔しさがあると話していた

 「同じ日本人として、自分は(米ツアー挑戦で)全然かなわず帰ってきた。自分ももう1回挑戦して頑張れる気持ちがあればなとか、悔しいとか刺激という気持ちは出てきた。

今週はアメリカ組と一緒に戦えることをすごいワクワクしてた。みんな万全じゃないけど、この1試合は勝てたことがすごいうれしい」

 ―自身は国内ツアーで戦っていく気持ちか

 「今はそう思ってる。(米ツアーから)帰ってきた身として、JLPGAの意地を見せたかった。帰ってきて生半可な気持ちでやってないよ…と自分に示すためにも、この勝ちはすごく大きかった」

 ―米ツアーに再挑戦する気持ちは

 「私の心の底にある感情に、それが出てこないと行かないと思う。今は、日本のゴルフ界に貢献したい思いがあって、そこが自分の燃えるところではある。もう1回アメリカに挑戦する、世界の舞台でやるという気持ちが沸いてきたら行きたい」

 ―メルセデス・ランクは3位に浮上した

 「自分が年間女王になって、最終戦のリコーカップに出て、勝つイメージを鮮明にしている。そういうイメージをしっかり持っていれば、自分のやることに集中してやるだけ」

 ―1998年度生まれの「黄金世代」がゴルフ界を引っ張る意識は

 「めちゃめちゃあります。若い子も出てくるし、頑張ってほしいけど、黄金世代、27歳なんで、こっから女の旬でしょと思っていきます」

 ―黄金世代初の年間女王は

 「狙ってます! もちろん。そういうタイトルを誰も取ってないので、それを取って、海外組にも刺激与えたい。今はもらってばかりなので、そういう気持ちはある」

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