サッカー日本代表GK大迫敬介が12日、国際親善試合ブラジル戦(14日・味スタ)に向けて千葉市内で行われた練習後に取材に応じ、代表活動期間中に行われるカップ戦の日程について言及した。

 この日、所属チームの広島が横浜FCとのルヴァン杯準決勝第2戦に2―1で勝利し、2戦合計4―1で決勝進出を決めた。

ただ、広島のカップ戦は6、9、10月の代表の国際Aマッチ期間に行われてきたため、チームが勝ち上がってきた全6試合全てで大迫は代表活動に参加していたため、チームから離れている。それだけに「代表期間中に自分のチームが勝ち上がっているのはうれしいですけど、自分がいないチームが勝ち上がるのはうれしい反面、複雑な気持ちも正直ある。自分がピッチに出て、チームを勝たせてというのが一番なので、勝ち上がっているチームに自分がいたかったなと思いは少なからずありますね」と複雑な心境を明かした。

 この日程問題については日本代表・森保監督が9日の会見で「代表の活動とJ1の舞台、同等の戦いが重なるのは、世界の中でもほとんどないと思いますし、サッカーの主要国に関してはまずありえない。シーズン移行等々で日程は変わってくると思いますが、選手の招集に関して、IWの時には選手を選べるようにという未来につながっていけばいいと思います」などと言及していた。

 この発言を受けて、その当事者とも言える大迫も「そこはもともと自分も思っていましたし、スケジュールはこれからシーズン移行する中で工夫をしてもらえればうれしい。ACLもあったりして、他のところにルヴァンや天皇杯を移すと、もっと過密になるデメリットもあると思うんですけど、そこをうまくスケジュール組みながらやってもらえたら、選手的にもうれしい」と話した。

 それでも、11月1日の柏とのルヴァン杯決勝戦は帯同できる可能性が高いだけに「(GKの)ミンギも、それ以外の人も、みんな良い準備をした中で、こうやって決勝にきたというのは、ミンギにとっても自信になると思いますし、ここまで来た以上はしっかり優勝して、チームとしてタイトルを取れるように頑張りたい」と決意を示した。

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