日本一に向けた新たな戦いが11日から始まりました。シーズンとは全く異なる雰囲気で、見ているファンの方のハラハラ感もすごく伝わってきます。
レギュラーシーズンを振り返ると、結果的に2位で終わってしまいました。それでも、シーズン通して上位をキープし、最後まで優勝争いを繰り広げた点では成長著しい1年になったのではないかと思います。最終盤でホークスに逆転されてしまいましたが、新庄監督が敵地・福岡での最終戦で、小久保監督に花束を渡したシーンは印象的でした。また、郡司選手がヒーローインタビューで「ホークスファンのみなさん優勝おめでとうございます」と、祝福の言葉を述べるなど、シーズンを通して他球団へのリスペクトを忘れず、共にパ・リーグを盛り上げようとする姿勢がとても新鮮な1年だったなと思います。
ここで、今季の「谷口的MVP」を選ばせていただきたいと思います。今年はなんといっても伊藤大海投手です。監督との約束である15勝には届きませんでしたが、2年連続でタイトルを獲得し、なんといっても、彼が投げる試合は安心できると誰もが感じる投手に成長したのではないかと思います。立ち振る舞いやマウンドでの雄たけび、ガッツポーズは、「ザ・エース」という言葉がぴったりです。昨季と同じ14勝ですが、個人的にはより中身の濃い14勝になったのではないかと感じています。
リーグ優勝は逃してしまいましたが、ホークスにリベンジするチャンスをつかみ取りました。第1Sでは、たくさんの選手が勝利に貢献し、福岡での戦いに弾みをつけました。
(谷口 雄也)