◆学生3大駅伝開幕戦  出雲駅伝(13日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)

 3区(8・5キロ)を首位で受けたのは早大の期待のルーキー、鈴木琉胤(るい、1年)。駒大の桑田駿介(2年)の前に立ち、全体トップで快走を続けている。

 昨年12月の全国高校駅伝1区で日本人最高記録の区間賞を獲得し、早大入学直前の3月は5000メートルでU20日本歴代3位の13分25秒59をマークと勢い抜群で早大に加入した注目株だ。

 1年目から高い注目度だが「注目されているからこそ負けてはいけないですし、逆に情けないレースはできない。力に変えられるところは変えて、精神的にはシャットアウトしてレースに臨みたい」とルーキーとは思えない、堂々とした心構えがある。

 7月の日本選手権(東京・国立競技場)では5000メートルに出場し、13分46秒69で学生トップの10位。スタート直後にトップに立ち、3500メートルまでレースをリードして存在感を発揮し「自分のレースをした上でこの順位なら。初めての日本選手権。経験として、良かった」と充実の表情だった。その後はけがもあったが、花田勝彦監督は「夏合宿をこなすにつれて、調子が上がっている」と説明。駅伝シーズンへ順調に仕上げてきた。

 まだ入学して半年だが、男子長距離界にインパクトある結果を残し続けている鈴木。駅伝での快走にも注目だ。

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