◆東京六大学野球秋季リーグ戦第5週第2日▽明大3―2法大(13日・神宮)
「血の法明戦」と呼ばれるライバル校対決は、法大が明大に痛恨の逆転負けを喫し、2連敗で勝ち点を落とした。先発したサウスポー・野崎慎裕(4年=県岐阜商)が2-1と1点リードの8回2死走者なしから、四球をきっかけに味方の失策なども絡み同点とされると、明大の3番・榊原七斗外野手(3年=報徳学園)に一塁へのタイムリー内野安打を浴び、勝ち越しを許した。
大島公一監督(58)は「野崎がよく投げてくれた。今季一番良かった。安心して見ていられました」と117球の力投をねぎらった。勝てばタイに持ち込み、第3戦へと望みをつなげたが、勝ち点を献上。2戦先勝方式では、法大は2019年秋を最後に明大から勝ち点を挙げられていない。
「なかなか明治の壁を越えられない。打倒・明治でこれからしっかり練習していきたい」と指揮官。今秋ドラフト候補で主将の松下歩叶(あゆと)内野手(4年=桐蔭学園)も「力負けです。チームとしても個人としても立て直して臨まないといけない。最終節に向けて整えて挑みたい」と悔しさの中で、必死に前を向いた。(加藤 弘士)