◆仙台六大学野球秋季リーグ戦第7節第2日▽仙台大8―2東北福祉大(13日・東北福祉大野球場)

 仙台大が快勝して1勝1敗のタイとした。主将を務め、4番・中堅に入ったプロ注目の強打者・平川蓮外野手(4年=札幌国際情報)が、3―2の5回1死二塁で左翼越え2ラン。

2年時から両打ちに取り組んできたが、リーグ通算8本目となる今季3号は右打席での初アーチとなった。「右でのホームランは初めてでうれしかったし、いい場面で打てて良かった」と笑顔で振り返った。またこの本塁打で2打点を加えて今季20打点とし、これまで19打点だった1シーズンでのリーグ最多記録を更新。「まだまだ増やしますよ」とさらに上を目指すつもりだ。

 森本吉謙監督から勧められて両打ちに挑戦。左右どちらでも持ち味のパワーを生かすため、「右も左も同じ量を練習しないと打てない」とスイング量を増やしてきた。打撃練習では左打ちと右打ちでそれぞれグループを変えてもらい、他の選手の2倍打ち込んできたという。大学生活最後のリーグ戦でようやく飛び出した右での一発だった。

 リードを広げた平川の活躍もあり、11日に敗れていた相手に雪辱した。「平川に限らず、スタンドも含めて全員で戦えたベストゲーム。明日(14日)もそれを更新できるように」と指揮官。平川は「やるしかない。

全員でもう1度勝ちにいく」と気合をみせた。プロ志望届を提出した平川はドラフトに関して「あまり意識せず、日本一の目標をクリアしていきたい」と目の前の一戦に集中。今春に日本一となった東北福祉大を倒すことに全力を注ぐ。

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