首位の鹿島は14日、代表ウィークによる中断からの再開試合となる第34節神戸戦(17日・ノエスタ)に向け、非公開練習で調整した。

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 紛れもない「大一番」を迎える。

勝ち点で並ぶ2~4位との差は5。3連覇を狙う4位神戸との直接対決は、J1の覇権争いの行方を大きく占う一戦となる。

 かねて神戸へのリスペクトを口にするFW鈴木優磨は「選手個々のレベルが高く、サッカーとしても徹底してくる部分がある。監督もよく言ってますが『自分たちのサッカーをしよう』だけじゃ勝てないチーム。誰が出ても、彼らのサッカーには力強さがある。そこに対して負けないようにやっていく」と力を込めた。

 鹿島は10戦負けなしと好調を維持したまま中断期間を迎えたが、チームにとっては課題と向き合う期間にもなったという。鈴木は「(中断前のガンバ戦(0△0)は、前線の切り替えが僕を含めてよくなかった。神戸にそこで上回られたら厳しい展開になる」とチームとして意思疎通を図ったことを明かし「自分たちのサッカーもアップデートできたいい期間だった」と振り返った。

 神戸の立場から「大一番」を見ると、引き分けも許されず、勝ち点3のみが必要な状況。現時点で5差をつけている鹿島には幾分かの“余裕”があることは事実だが、鈴木は相手の心情を逆手にとることの重要性を説きつつも「勝ち点1でいいとかって気持ちは全くない。必ず勝ち点3を狙いにいく」とうなずいた。

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