巨人・長野久義外野手が14日、都内のホテルで現役引退会見を行い、坂本勇人内野手への思いを語った。

 長野が2010年に入団してから、「サカチョーコンビ」で数々の功績を残してきた。

「ルーキーだったときにキャンプの部屋が隣でいろいろ教えてもらって、公私ともに一緒に過ごしましたし、野球選手としてすごく尊敬する部分もたくさんあります。僕にはなかった努力の才能を勇人は持ってるなと感じました」と盟友への率直な思いを明かした。

 先にユニホームを脱ぐことを決断した背番号7。背番号6には「(2012年以来の)日本一になってほしいと思ってますし、まだまだ若いのでもうひと花も、もうふた花も咲かせてほしいなと思います」と託した。

 長野は09年ドラフト1位で社会人・ホンダから入団。10年に新人王、11年は首位打者、12年に最多安打を獲得し、12年からのリーグ3連覇に貢献した。さらに2ケタ本塁打は通算10度を記録した。18年オフにはFA移籍した丸の人的補償で広島入り。20年には代打打率4割4分をマークするなど、新天地でも驚異的な勝負強さで貢献した。22年オフにトレードで4年ぶりに巨人復帰。通算1512安打、163本塁打の中で記録にも記憶にも残る名選手だった。

 プロ16年目の今季は1軍で17試合に出場。

12日のCS第1ステージ・DeNA戦の第2戦で3か月ぶりに出場選手登録されたが、出番はなかった。「今シーズンはファームで過ごす時間が長かったですし、その中で若い選手とプレーしていてそろそろかなと思った自分もいましたし、まだまだやりたい思いも多少はあったんですけど、若い選手に託して引退することを決めました」と決断の理由を明かした。

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