J2北海道コンサドーレ札幌を運営する株式会社コンサドーレが14日、札幌市内で臨時株主総会を開催した。
現状の春秋制から秋春制へと変更される来季に向けて、今期の事業年度を来年1月31日までから、同6月30日までとすることが可決承認された。
また今年度の現時点での経営状況が報告され、8期連続赤字が避けられない状況にあることも明らかとなった。赤字額については「未公表」としたが、広告や興行、グッズなど主要な収入が軒並みマイナスと、大幅な売り上げ減が響く格好となっている。
今年1月に就任した石水創代表取締役社長(43)は「経営については厳しい状況が続いている」とした上で「今の状況を真しに受け止めて、関係各所と情報交換しながら、資本政策を考えていかないといけない」と話した。今季はJ1クラブ並の20億円を超える選手強化費で運営しているが、石水社長は「チームへの投資は絶対に緩めてはいけない」と明言。経営面の改善に偏りすぎず、魅力あるチーム作りを目指す方針に変わりがないことを、改めて強調した。
この日、新たに掲げた中長期計画のスローガンは「REBOOT 2028」。「再起動」を意味する言葉通り、石水社長は「今季は膿を出し切る時。J1昇格を引き続き狙いながらも、経営としては色々な膿を出して、来季からしっかり再起動できるようにやっていきたい」と続けた。クラブ全体で立て直しへの思いを胸に刻み、難局を乗り越えにいく。