◇国際親善試合 日本代表3―2ブラジル代表(14日・味の素スタジアム)

 サッカー日本代表(FIFAランク19位)が、ブラジル代表(同6位)と対戦し、3―2で勝利した。

 ブラジルとは過去13戦で2分け11敗と勝利はまだない状態で迎えた一戦だった。

直近3試合勝利なしとしており、4戦未勝利なら森保政権ワースト更新もあった試合。前半から日本は引いてブロックを作る形、「5―4―1」をベースに試合を進めた。相手が自陣深くでボールを回した際には前からはめにいくプレスのかけ方も使い分け、完全にペースを握らせなかった。しかし、前半26分、32分に立て続けに失点。攻撃では敵陣深くまで攻め込む場面は引き続き作ったが、相手の寄せの早さや強度の高さにも阻まれて得点まではつながらず。そのまま前半が終了した。

 0―2で始まった後半は中盤でのボール保持から両サイドをうまく使いチャンスを多く作った。すると、同7分にMF南野拓実が反撃ののろしを上げる強烈なシュートをゴール左上に決めると、同9分にはMF久保建英に代えてMF伊東純也が出場。同17分、右サイドからその伊東が上げたクロスにMF中村敬斗がファーサイドから飛び込んできてダイレクトボレー。同点に追いついた。

 その後もペースを握りながら試合を進め、同26分にはCKを獲得。またしてもキッカーを務める伊東のボールに、FW上田綺世が頭で合わせて一気に逆転に持っていった。

試合終盤も身をていした守りで失点は許さず。そのまま試合は終了した。

 対ブラジル戦初の3得点で、初勝利を獲得。4万4920人が詰めかけたスタジアムは狂喜乱舞。ワンプレーごとにサポーターが総立ちとなる大興奮の状態で試合が進み、歴史的勝利を分かち合った。

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