◇国際親善試合 日本代表3―2ブラジル代表(14日、東京・味の素スタジアム)
世界ランキング19位の日本が、W杯史上最多5度制覇の王国、同6位のブラジルに3―2で逆転勝ちし、14度目の対戦で初勝利を挙げた。0―2で迎えた後半に南野(モナコ)、中村敬(Sランス)の得点で追い付き、上田(フェイエノールト)が勝ち越し点を決めた。
ブラジルへの初挑戦は1989年7月の南米遠征。0―1の惜敗だった。ホームでの初対戦は95年。福田が初ゴールをもぎ取ったものの、1―5で大敗した。
初の引き分けは自国開催だった2001年のコンフェデレーションズカップで0―0。05年のドイツでの同大会では名勝負を演じた。0―1の前半に中村俊の強烈なミドルシュートで同点に。1―2の終盤には、中村俊の直接FKがポストに当たった跳ね返りを大黒が決め、2度追い付いて引き分けた。
◇日本のブラジル戦全成績◇
年・月・日 大会名 スコア 場所 得点者 監督
89・7・23 親善試合 0●1 A 横山兼三
95・6・6 アンブロ杯 0●3 N 加茂 周
95・8・9 親善試合 1●5 H 福田 〃
97・8・13 〃 0●3 H 〃
99・3・31 〃 0●2 H トルシエ
01・6・4 コンフェデ杯 0△0 H 〃
05・6・22 〃 2△2 N 中村俊、大黒 ジーコ
06・6・22 ドイツW杯 1●4 N 玉田 〃
12・10・16 親善試合 0●4 N ザッケローニ
13・6・15 コンフェデ杯 0●3 A 〃
14・10・14 親善試合 0●4 N アギーレ
17・11・10 〃 1●3 N 槙野 ハリルホジッチ
22・6・6 〃 0●1 H 森保 一
25・10・14 〃 3〇2 H 南野、中村敬、上田 〃
【注】Hはホーム、Nは中立地、Aはアウェー、日本の1勝2分け11敗
◆スポーツ界の主な番狂わせ
▽キンシャサの奇跡 1974年10月、プロボクシングでハマド・アリ(米国)が、ザイール(現コンゴ民主共和国)の首都キンシャサで40戦全勝のWBC・WBA統一世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマン(米国)に圧倒的不利の下馬評を覆し8回KO勝ち。
▽マイアミの奇跡 96年7月、サッカー五輪日本代表が米マイアミでのアトランタ五輪1次リーグ初戦、優勝候補筆頭・ブラジル代表を相手にMF伊東輝悦のゴール、GK川口能活の堅守などで1―0と勝利。
▽ブライトンの奇跡 2015年9月、英ブライトンでのラグビーW杯1次リーグ初戦で、5大会勝利がなかった世界ランキング13位・日本代表が、終了間際の逆転トライで優勝2度の同3位・南アフリカ代表を破る。