◆国際親善試合 日本代表3―2ブラジル代表(14日・味の素スタジアム)
日本代表が、ブラジル代表から歴史的な初勝利を挙げた。FIFAランク19位の森保ジャパンは、W杯最多5度の優勝を誇る6位のブラジルに3―2で逆転勝ち。
チームをよみがえらせたのは、左腕にキャプテンマークを巻いた南野だった。2点を追う後半7分。ブラジルのゴール前で連動したプレスを仕掛け、相手DFのパスミスから訪れたチャンス。「シュートしかない。GKの位置を見て、思い切って強いボールを」と蹴り込んだ。MF遠藤が負傷で不在の中、“代理キャプテン”を託された中で、現代表では最多の通算25点目。同24得点の中村俊輔を抜き、神戸FW大迫勇也と並んで歴代9位に浮上した。
試合前の円陣では、過去に勝利がなかったブラジルに対し「歴史を変えるために戦おう」と鼓舞。ハーフタイムには「まだこのゲームは死んでない」と声をかけ、代表経験の浅い選手たちの背中を押した。アグレッシブな守備から、逆転勝利という快挙を果たし「1つの成功例を示せて良かった」と納得の表情を浮かべていた。(金川 誉)