◆国際親善試合 日本代表3―2ブラジル代表(14日・味の素スタジアム)

 FIFAランク6位のブラジル代表は、同19位の日本に2ー3と逆転負けを喫した。

 屈辱の逆転負けを喫すると、ブラジル代表を率いる世界的名将・アンチェロッティ監督は足早にロッカールームへと消えた。

前半を2―0で折り返したが、後半は前線からハイプレスを仕掛けてきた日本の勢いにのみ込まれ、立て続けにゴールを奪われ日本戦でワーストの3失点。サッカー王国らしからぬ試合運びに、指揮官は「(日本は)非常に素晴らしく、強いチーム。後半、攻守のバランスに欠けてしまった。後半は悪い内容だったとはっきりと言える」と首をかしげた。

 5―0で勝利した10日の韓国戦から先発8人を変更し臨んだ一戦。前半26分に右サイドバックのP・エンリケが鮮やかな抜け出しから先制点を奪い、同32分にもFWマルチネリが追加点を奪ったが、球際の強さ、切り替えなどで優位に立った前半から一転して、もろさを見せたカナリア軍団。指揮官は「今はテストの期間。11月に入ってもテストをしていく考えが変わることはない」と強調したが、14度目の対戦で初の日本戦の黒星。受け入れがたい敗戦だったことは間違いない。

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