プロボクシングの三迫ジムは15日、元WBA、WBC世界スーパーウエルター級王者・輪島功一氏(82)の孫で日本ユース・ウエルター級王者の磯谷大心(24)が、輪島功一スポーツジムから三迫ジムに移籍すると発表した。輪島氏が現役時代に所属していた名門ジムで、世界を目指す。

 磯谷は三迫ジムを通じ「このたび、輪島功一スポーツジムから三迫ジムに移籍することとなりました。祖父・輪島功一がプロボクサーとしてスタートを切った原点のジムに、自分も所属することに大きな意味を感じています。自分自身もボクサーとしてさらなる成長を目指し、初心に帰るつもりで一から精進してまいります。引き続き応援よろしくお願いいたします」とコメントした。

 三迫ジムによると、練習環境の整備と今後の試合への準備体制を考慮し、磯谷本人が移籍を希望したという。

 同ジムの三迫貴志会長は、リリースを通じ「以前より弊社主催興行ダイヤモンドグローブで素晴らしいファイトを見せてくれている磯谷大心選手を三迫ジムに迎えるにあたり、ご快諾頂いた輪島功一名誉会長、輪島大千会長、輪島ジムの皆様に厚く御礼申し上げます。今後は磯谷大心選手の育成に全力を尽くしていく所存です。いつの日か輪島功一名誉会長のような、夢と感動を与えられる世界チャンピオンになってくれると信じています。今後とも宜しくお願い致します」とコメントした。

 磯谷は輪島氏の長女・大子(ひろこ)さんの長男。2021年10月に輪島功一スポーツジムからプロデビュー。デビュー4連勝後に3連敗を喫したが、24年12月に日本ユース王座を獲得するなど現在5連勝中で、戦績は9勝(6KO)3敗。

父は元プロボクサーで、輪島功一スポーツジムのトレーナーを務める和広氏(48)、弟の広太(18)も同ジム所属のプロボクサー。

 磯谷の移籍初戦は、12月9日に東京・後楽園ホールで開催される三迫ジム主催興行「ダイヤモンドグローブ」に決まったことも、この日発表された。日本ユース・ウエルター級タイトルマッチ8回戦で、5勝(5KO)2敗の山本諒真(22)=DANGAN=との2度目の防衛戦に臨む。

編集部おすすめ