◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ブルワーズ1―5ドジャース(14日、米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)
ドジャース・山本由伸投手(27)が14日(日本時間15日)、大谷翔平投手(31)も「1番・投手」でスタメン出場したナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦の敵地・ブルワーズ戦に先発し、9回111球を投げて3安打1失点、7奪三振の内容で、日本人初PS完投&メジャー自身初完投で、チームに勝利をもたらした。これまでは黒田博樹がヤンキース時代の2012年に地区シリーズ第3戦で8回1/3投げたのが日本人最長イニングだった。
山本は日本でプレーした時代を含めれば、2023年11月4日に京セラドームで行われた阪神との日本シリーズ第6戦以来の完投。この時は138球を投げて1失点で、シリーズ新記録となる14三振を奪う圧巻の投球を見せていた。ゲームセットの瞬間にマウンドにいる久しぶりの感覚に、山本はこの日、「こっちに来て初めてだったので、すごい達成感を感じましたし、とにかくチームの勝ちに貢献できたので、それが一番うれしかったです」とうなずいた。
初回初球被弾しながらも投げ抜き、「1人目のバッターで悔しかったけど切り替えて次のバッターに向かって投げていきました。信頼してもらえる、任せてもらえるのは選手としてうれしい。ますます頑張ろうと思う。信頼してもらって結果で返せてよかった。今日の試合でも自分の成長は感じた。大切な試合を勝っていくことで自分の成長につながればいいなと思います」と充実の表情を浮かべた。
山本は20日(同21日)に敵地で行われる第6戦までもつれた場合は中5日で再び先発する見込みだ。