◎「第21回大阪阪南1年生親善大会」(10月12、13日・みなと堺スポーツひろばほか)◆中学1年生の部 ▽3回戦 大阪都島ボーイズ2-1堺初芝ボーイズ

 想定外の幕切れだった。同点の6回。

大阪都島・下村が「サヨナラ勝ちの起点になる」と先頭で左前打した。捕逸で二進後、日下部を代走起用。続く梅澤の送りバントが三塁への悪送球を誘い、快速自慢が一気に生還。「ベンチから『行け!』という声が聞こえた」。8強進出を決めて、笑顔で仲間の輪に飛び込んだ。

 見事な逆転勝利だった。1点を追う3回1死一塁では、山根が左翼へ同点の適時二塁打。4回2死一塁からリリーフした梅澤は、2回1/3を0封した。好投に加え、最後は決勝点を呼び込む犠打を決めた“ラッキーボーイ”は「スライダーでうまく打たせて取るピッチングができた」と笑った。

 青木主将は「僕は打てなかったが、みんながよくやってくれた」と仲間に感謝。「誰かができなくても、ほかのみんなで助け合って戦いたい」と全員野球で頂点を目指す。

 〇…堺初芝はベスト8へわずかに届かなかった。

2回に藤山が「捕られたと思ったが抜けて良かった」と右翼へ先制の適時二塁打。その後も毎回走者を出したが、あと1本が出ずにサヨナラ負けを喫した。

 「チャンスにフライを打ち上げたりして、得点につなげられなかった」と八嶋主将。先発で4回2/3を1失点の今家は「無駄な球が多かった。味方のエラーをカバーできる投手になりたい」と成長を誓った。

編集部おすすめ