J2北海道コンサドーレ札幌は15日、札幌・宮の沢でオフ明けの練習を再開した。11日に一般女性との結婚を発表したMF青木亮太(29)は、フルメニュー消化後、ファンから多くの祝福を受けた。

「見に来ていただいた方にたくさんお祝いの言葉をいただきましたし、SNSでもコメントを色々いただいた。本当にありがたいなと」。笑顔で感謝の思いを口にした。

 新婚の妻とはまだ一緒に住んではいない。「どういう感じというのは僕もちょっと分からないので。色々とこれからですかね」とほほ笑むように、新生活に関しての実感はまだない。同様にサッカーに対する姿勢にも変化はない。「もちろん1人ではなくなりますけど、サッカーに関することは特に変わらない。僕の中ではサッカーが大事だし、(妻も)そこは理解していただける方だと思うので。まずはサッカーの方をしっかり変わらずやっていきたい」と繰り返した。

 19日にアウェー・富山戦が控える。5月にホームで対戦した際は、1―1の後半47分に直接FKを決め、勝利へ導いた。

サポーターの記憶にも残る劇的一発ではあったが、2連敗中という状況を踏まえ、得点の形についても青木はより高みを求める。「流れの中での良い展開で点を取りたい。今年はそのシーンが少ないので。今後のことを考えても、そういうプレーを増やして点を取れたら」とイメージを思い描いた。

 攻撃陣の核として、そのための明確な道筋も頭にはある。「ボールを持つことが怖いというか、そうなってしまうゲームが多い。ボールを持つことは怖いことではないし、ボールを持って相手を崩すことはサッカーの醍醐味。そこに楽しさを生み出せれば、もっともっと良い試合ができるし、このチームのメンバーだったらできないことはない」。全員が消極的にならずに戦うことの重要性を強調した。

 プレーオフ圏の6位大宮との勝ち点差は残り6戦で10。何より手にしたい3試合ぶり勝利へ、青木は個人の思いを封印する。「結婚したからとかじゃなくて、とにかく今、やれることをやるだけ」。

大好きなサッカーに集中し、最良の結果を出し、上位に食らいついていく。

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