サッカーJ1リーグは17日に再開する。第33節までが終わり、残り5試合。

勝ち点65の首位・鹿島を同60の関西2クラブなどが追走する。2位・京都は悲願の初優勝を見据え、4位・神戸は2007~09年鹿島以来2クラブ目となる3連覇を狙う。京都と神戸の好調の要因と、逆転Vへのカギを探る。(森口 登生)

 2連覇中の神戸が今季も優勝争いに絡んできた。J1開幕直後はACLEなどとの過密日程も影響したか、リーグ4試合連続で未勝利。5月以降も昨季リーグMVPの元日本代表MF武藤嘉紀(33)が腰の手術で約3か月離脱し、同FW大迫勇也(35)もけがで6、7月は出場なし。チームにとって苦しい時期が続いたが、選手層でカバーした。

 キャリアハイに並ぶ11得点を挙げているMF宮代大聖(25)や、チームトップ8アシストのMF佐々木大樹(26)が躍動。9得点のMFエリキ(31)や、ロングスローと精度高いキックで好機を呼ぶDF永戸勝也(30)ら補強も的中した。

 3連覇達成へ、大舞台の経験豊富な両ストライカーの得点量産が待たれる。今季J1でここまで大迫は6得点、武藤は1得点。8月30日の横浜M戦(ノエスタ)で今季初ゴールが飛び出した武藤は「チームを助けなければいけない立場」とリーグ佳境での本領発揮を見据えている。

 吉田孝行監督(48)は「やるべきことを徹底すれば勝てる。みんな成功体験から(その感覚を)持っていると思う」と自信。宮代も「初心に返るじゃないですけど、どうやって自分たちが勝ってきたか(思い出す)。相手より走る、戦う。セカンドボールの回収。前にアグレッシブにいく」と強調した。大一番の鹿島戦(17日・ノエスタ)は目前。首位打倒で勝ち点差を2と縮めれば、逆転Vへのドラマが始まる。

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