J1川崎の長谷部茂利監督が15日、次節リーグ戦の清水戦(18日・U等々力)に向けてオンライン取材に対応した。

 ルヴァン杯準決勝(8、12日)敗退をへて、長谷部監督は「少し重たい雰囲気はあったが、練習が始まってからはいつもに近い、通常通りという感じで。

スイッチを押したような切り替えは難しいが、試合に向けて準備していこうということ」と説明。「残念な結果はこれまでいくつかあるが、(今回の柏戦の負けは)非常に残念な結果」とし「決勝戦がなくなって、リーグ5試合を(全力で)やっていかないといけない、そういう仕事だと。切り替えという言葉は使っていないが、いい練習を積み上げていこうという話をした」と明かした。

 ルヴァン杯ではホームでの第1戦を3―1で制したが、敵地の第2戦では1点を先制しながら、1―1の後半に退場者が出た影響もあり、その後失点を重ね、1―4で2戦合計4―5で敗れた。長谷部監督は「敗因は私の失敗だったと捉えている。猛省しているが、(結果は)返ってこないので、これを糧にして今後の大会、試合にチャンスがあるなら、結果に結びつける。あの日があるから今日があるんだと言えるように」と受け止めた。

 週末の清水戦からのリーグ残り5試合に向け「自分たちのプレーモデルを含め、意識のところは(しっかり)やっていきたい。これまで積み上げてきたものを質高く、強度高くやれるか。選手とともに共有して試合に入らせたい」と考えを示した。

 また、リーグ(7位)では33試合を終え、60得点とゴール数1位の攻撃力を誇る一方、45失点と8月の中盤戦以降から失点数が増え、課題を残している。指揮官は現状について「得点力は継続できている。

いろいろな選手が取って、高いところで推移できている」と分析した一方、「失点のところでいうと、目指しているところからはかけ離れてしまった。序盤戦のあたりは失点も減り、ゼロで抑えて最少失点で(しのぐ)というのはできていた。そういう意味では方向性は打ち出し実行できていた。中盤くらいから少しずつ失点が増え、撃ち合いになってしまったり、が増えた。ルヴァンの準決勝第2戦も、相手に点数を取られてしまった。明らかに皆さんに分かりやすいのは、退場者を出してしまったということ。これから先そういうのは減らさないと。ゼロにもっていかないと、自分たちで損をしている」と強調した。

 改めてリーグ残り5戦へ「得点のところは取って、失点は抑えてというのは同じ考え方をもっていく。退場しないように、注意を払っていきたい」と見据えた。

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