ドジャース・大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、本拠地・ドジャースタジアムで行われる全体練習前の会見に出席した。救援転向し、ポストシーズンでは“守護神”級の活躍を見せている佐々木朗希投手についての質問も飛び、「1年目で難しいところでリハビリから帰ってきて、中継ぎに配置転換されて、難しいシチュエーションだとは思いますけど、本当に頼もしいピッチングを毎試合毎試合してくれてるなと思いますし、守ってるみんなもそうでして、チームみんなも信頼して送り出していると思うので、安心して見られるなと思っています」と絶賛した。
佐々木は9日(日本時間10日)の地区シリーズ(S)第4戦(5回戦制)の本拠地・フィリーズ戦では同点の8回から、守護神としては異例の3イニングを36球で完全投球。延長11回サヨナラ勝ちにつなげ、3勝1敗でのリーグ優勝決定S進出の立役者となった。13日(同14日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦の敵地・ブルワーズ戦では、2点リードの9回の場面に中3日で救援登板し、2/3回を1安打1失点、2四球で最速は99・3マイル(約159・8キロ)。メジャー復帰後初失点を喫し、9回2死一、三塁の場面で無念の途中降板となったが、ホールドが記録され、チームも競り勝った。
レギュラーシーズンで6戦全敗だったブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズで敵地ながら2連勝発進したドジャース。前日14日(同15日)の第2戦では山本由伸投手(27)が9回3安打1失点で、日本人投手としては初めてポストシーズンで完投した。
大谷は打撃の調子がなかなか上向かず、地区シリーズから3試合、19打席連続で安打が出ていなかったが、第2戦の4打席目に4試合、20打席ぶりの安打となる右前適時打を放った。だが、ポストシーズンは34打数5安打の打率1割4分7厘。本塁打も9月30日(同1日)のワイルドカードシリーズ第1戦で2発を放ってから7試合連続で出ていない。
投手としては4日(同5日)の地区シリーズ第1戦、敵地・フィリーズ戦でポストシーズンの自身初登板。6回3安打3失点で勝利投手になった。中6日で第5戦までもつれた場合は先発予定だったが、3勝1敗で突破。
ドジャースの先発陣は絶好調。第1戦でスネルが8回1安打無失点、第2戦で山本が9回1安打1失点。地区シリーズ第4戦ではグラスノーも6回2安打無失点と好投した。大谷も波に乗って一気に4連勝へ導くマウンドとしたいところだ。