ドジャース大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、本拠地・ドジャースタジアムで行われる全体練習前の会見に出席した。

 大谷は前日の第2戦に20打席ぶりの安打がタイムリーとなったが、ここまでPS計8戦は打率1割4分7厘と不振に陥っている。

ロバーツ監督は11日(同12日)のオンライン取材では大谷の不振について「あのようなパフォーマンスではワールドシリーズでは勝てない」と厳しい言葉が送られていた。だが、この日の会見では指揮官の“苦言”について問われると、「逆に言えば、(自分が)打てば、勝てると思って(くれてい)るのかなと思う。打てるように、頑張りたいなとは思ってます」とポジティブに変換し、笑みを浮かべた。

 レギュラーシーズンで6戦全敗だったブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズで敵地ながら2連勝発進したドジャース。前日14日(同15日)の第2戦では山本由伸投手(27)が9回3安打1失点で、日本人投手としては初めてポストシーズンで完投した。

 大谷は打撃の調子がなかなか上向かず、地区シリーズから3試合、19打席連続で安打が出ていなかったが、第2戦の4打席目に4試合、20打席ぶりの安打となる右前適時打を放った。だが、ポストシーズンは34打数5安打の打率1割4分7厘。本塁打も9月30日(同1日)のワイルドカードシリーズ第1戦で2発を放ってから7試合連続で出ていないだけに、16日(同17日)には勢いをもたらす一発を打ちたいところだ。

 ◆大谷の今ポストシーズンの成績(34打数5安打、2本塁打6打点、打率・147、1登板1勝無敗で防御率4・50)

 ▽ワイルドカードシリーズ=レッズ戦(2勝無敗)

 (1)5―2―2(右本1、見三振、空三振、右本2、見三振)

 (2)4―1―1(一ゴ、二ゴ、右飛、右安1、敬遠四球)

 ※9打数3安打、2本塁打4打点、打率・333

 ▽地区シリーズ=フィリーズ戦(3勝1敗)

 (1)4―0(空三振、見三振、見三振、見三振、四球)、6回3安打3失点、9奪三振=勝利投手

 (2)5―1―1(見三振、二ゴ、一ゴ、右安1、空三振)

 (3)5―0 (左飛、一ゴ、空三振、左飛、右飛)

 (4)4―0 (三邪飛、三ゴ失、空三振、敬遠四球、見三振)

 ※18打数1安打1打点、打率・056

 ▽リーグ優勝決定シリーズ=ブルワーズ戦(2勝無敗)

(1)2―0(四球、左飛、敬遠四球、一ゴ、敬遠四球)

(2)5―1―1(空三振、右直、空三振、右安1、空三振)

 ※7打数1安打1打点、打率・143

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