ドジャース大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、本拠地・ドジャースタジアムで行われる全体練習終了後に、フリー打撃を行った。シーズン中は屋外でフリー打撃を行うことはめったにない大谷が異例の練習を行った。

ロバーツ監督、フリーマン、カーショー、ロハス、マンシー、ゴームズGMらも見つめる中で快音を響かせ続けた。

 32スイングで14本が柵越え。右翼後方の屋根に直撃する推定飛距離150メートルの“場外弾”もあった。練習前の会見では調子が上がらない打撃について「打てるのかもそうですし、ムーキー(ベッツ)、テオ(ヘルナンデス)にしっかりといい形で、まずは繋げるっていうのが一番基本的な役割かなと思う」と話していた。

 大谷は今季、フリー打撃を屋外で行ったのは、2月のキャンプ中の1度だけ。キャンプ以外でフリー打撃を行うのは、ドジャース移籍後初で、エンゼルス時代の23年9月4日(同5日)の本拠地・オリオールズ戦以来772日ぶりだ。同打撃練習で右脇腹を痛めて試合出場を急きょやめたこともあり、その後は開幕後に行うことはなかった。同僚は大谷の特大弾に歓声を上げながら見守っていた。

 大谷は打撃の調子がなかなか上向かず、地区シリーズから3試合、19打席連続で安打が出ていなかったが、第2戦の4打席目に4試合、20打席ぶりの安打となる右前適時打を放った。だが、ポストシーズンは34打数5安打の打率1割4分7厘。本塁打も9月30日(同1日)のワイルドカードシリーズ第1戦で2発を放ってから7試合連続で出ていない。

 ◆大谷の今ポストシーズンの成績(34打数5安打、2本塁打6打点、打率・147、1登板1勝無敗で防御率4・50)

 ▽ワイルドカードシリーズ=レッズ戦(2勝無敗)

 (1)5―2―2(右本1、見三振、空三振、右本2、見三振)

 (2)4―1―1(一ゴ、二ゴ、右飛、右安1、敬遠四球)

 ※9打数3安打、2本塁打4打点、打率・333

 ▽地区シリーズ=フィリーズ戦(3勝1敗)

 (1)4―0(空三振、見三振、見三振、見三振、四球)、6回3安打3失点、9奪三振=勝利投手

 (2)5―1―1(見三振、二ゴ、一ゴ、右安1、空三振)

 (3)5―0 (左飛、一ゴ、空三振、左飛、右飛)

 (4)4―0 (三邪飛、三ゴ失、空三振、敬遠四球、見三振)

 ※18打数1安打1打点、打率・056

 ▽リーグ優勝決定シリーズ=ブルワーズ戦(2勝無敗)

(1)2―0(四球、左飛、敬遠四球、一ゴ、敬遠四球)

(2)5―1―1(空三振、右直、空三振、右安1、空三振)

 ※7打数1安打1打点、打率・143

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