サッカーJ1東京VのGKマテウスが16日、新潟戦(18日・味スタ)に向けた非公開での全体練習後に取材に応じ、14日の国際親善試合、日本―ブラジル戦を味の素スタジアムで生観戦していたことを明かした。

 日本語で「イタ、イタ」と、0―2から3点を奪って大逆転勝利を収めた歴史的勝利をスタジアムで目の当たりにしたことを明かした守護神は「試合前は、試合後に自分がどういう感情になるか分からなかったけど、日本の試合を見て、日本が勝って、率直に自分自身は正直うれしかったです。

でも、だからといってサプライズな結果だったかと言われれば、そうではなかったと思う。自分自身、日本でやっている以上、色々な成長を見ている中で、そこはサプライズではなく、とてもうれしい結果だった」と思いを明かした。

 その感情になったことに対しても驚きはなかったという。20年に東京Vに加入して既に6シーズン目を迎えていることもあり「サッカー以外にも日本の好き度を考えれば、間違いなく今後第二の故郷ともなりえますし、もしかしたら第一になるかもしれない」と、胸の内を明かす。だからこそ「特にその感情にサプライズはなかった。ブラジル人で、ブラジルが自分の国であることは間違いないが、今ここで、日本サッカー(でプレーしている)というだけではなく、日本で生きている以上、日本に対する感情も少なからずあるので、そういった意味でこの間の結果はうれしかった」と、日本人と同様に歴史的1勝を素直に喜んだ。

 日本代表は26年北中米W杯での優勝を目標に掲げている。日本サッカーを知るからこそ、マテウスも来年のW杯に期待する。「たくさんの選手がJリーグからヨーロッパに行くことによって自分の目で向こうのレベルや環境を見て、それが成長につながっていると思う。自分の意見としてはW杯でより良い結果を出すことが出来れば、日本サッカーも急激に成長するんじゃないかなと思います。次のW杯は日本代表がいい状態、強い状態で臨めるW杯だと思うので期待したい」と話した。

 今度は歴史が刻まれた味の素スタジアムで東京Vの守護神として2年連続J1残留を前進させる戦いに挑む。

中断前の湘南戦では、腰痛の影響で出場が危ぶまれた中でピッチに立ち、1―0での完封勝利に貢献した。同戦の勝利で降格圏内との勝ち点差を「8」に広げたが、2年連続J1残留はまだ決まっていない。中断期間で状態も回復したという守護神は「自分たちが掲げている残留という目標はまだ確実なものではない。そのために次の新潟戦に全集中して勝ちを求めてやっていきたい」と決意を示した。

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