女子フットサルの最高峰リーグ「メットライフ生命女子Fリーグ 2025―26」は、今月25、26日に行われる第13節の全5試合(神戸市立中央体育館)を「メットライフ生命女子Fリーグ タイトルパートナー記念DAYS」として開催する。スポーツ報知のニュースサイトでは、「特別連載」として冠試合の盛り上げに欠かせない3人を紹介。
「メットライフ生命女子Fリーグ タイトルパートナー記念DAYS」と題する2日間の戦いが繰り広げられるなか、26日にはアルコ神戸―SWHレディース西宮の兵庫ダービーの好カードが組まれた。
「11月にはフィリピンで第1回W杯もあり、女子のフットサルが非常に盛り上がっています。2日間で計5試合を神戸中央で開催しますので、多くのお客さんにご来場いただきたい。また、ダービーは歴史を感じられるもので、一緒に熱くなっていただきたいですし、リーグとしては真剣勝負の中にドラマチックなところがあるので選手たちがしっかり見せてほしい」
昨年7月にFリーグ理事長に就任した松井氏は、フットサルの試合会場を地域の人が気軽に集まれるような場所にしていきたいと考え、イベントなど様々な施策を検討している。
「Fリーグが注目してもらえるように、今後改革をしていきたいと考えています。みんなが集まれるような“モール”のような場所を目指したい。いろんな出し物があって、地域の皆さんが集まって触れ合いができる。フットサルだけではなく、見てくれる人がだんだんと足を運びたくなるような会場にできればと思います。『お祭り』のように子どもたち、地域の人が集まれる会場づくりを目指し、YouTuberが来てイベントをするなど盛り上がる演出を仕掛けて、お客さんが楽しく見てくれるのが一番よい」
女子フットサルの日本代表は、5月にアジア杯を初優勝。11月にはフィリピンで開催される歴史的な第1回W杯に挑む。
「W杯に向けて選手も気持ちが入っている。
松井氏自身も、21年9月からフットサルに挑戦し、YS横浜フットサルでFリーグデビュー。翌年からJ3YS横浜でもプレーし「二刀流」にも挑戦した。
「(加入前の)当時はベトナムのチームでプレーしていましたが、コロナ禍でロックダウンになってしまった。40歳を節目に、何か違うことをやってもいいのではないかと思っていました。自分の中でフットサルを盛り上げることもいいのかなと考えた時、YSの方からオファーをいただきました。誰も行っていない道を行きながら、最終的にはこういう立ち位置になりましたが、日本サッカー、日本フットサル界にとって、良かったのではないかと思います」
自身のプレー経験からもサッカー、フットサルの“2つの引き出し”を同時に身につけたことも大きかったと振り返る。
「フットサルはボールを取られたらゴールが近く、一気に攻めることができる。狭い局面の中で、自分の技術を出したりするのはすごく面白い。室内で声も響くし、体の当たり具合も近くで見られたりする。(二刀流をやっていた時代は)朝6時からフットサルの練習をして、9時半からサッカーの練習を行って、午前の時点で2部練をする感じでした。
サッカーをやっている子どもたちにも、フットサルで技術を向上してほしいという思いを持つ。
「やっぱり大きいコートでやっていては、技術は向上しないと思います。小さいコートでやるから細かくボールを触って、その中で判断をしないといけない。選手がどこにいるのかも目で追わないといけない。ブラジルの選手がなんでうまいかといった時に、足元の技術の高さがある。最終的にはフットサルをやっておいた方が、大人になっても使えると思います」
松井理事長の考えの根底にはフットサル界を盛り上げたい、見ている人に楽しんでもらいたいという思いがある。選手たちに大勢の観客の前で最大限のプレーを見せてもらい、それが競技力の向上にもつながる。
「Fリーグの選手が輝けるような仕組みもつくっていきたい。まずはお客さんに見てもらわないといけないですし、フットサルがもっと認知されることが必要になる。