巨人の増田陸内野手(25)が16日、CSメンバー外の悔しさを来季にぶつけることを誓った。チームがCS第1Sで敗退した12日。

宮崎で見届けた背番号61は「CSに呼ばれなかった。悔しい気持ちもありますし、来年またやり返そうという気持ちにもなりました」と眼光を鋭くした。

 昨季は1軍で4試合に出場し無安打。背水の陣で挑んだ今季、4月22日に初昇格し翌23日に1軍で3年ぶりの安打を放つと5月30日までは打率3割をキープ。7試合で4番も務めたが、最終的に87試合出場で打率2割3分1厘に終わった。「継続力が自分にはないんやなって。1、2試合活躍することはみんなできるけど、もっと試合に出たかったら、それを長く継続させないと」。同じく開幕2軍だった泉口は結果を出し続けてレギュラーをつかんだ。「そこが僕と泉口さんとの違い。どうしたら結果を出し続けられるか、考えてやっていきたい」とオフのテーマを設定した。

 5月にリチャードが加入し、スタメンの機会も減少。「自分の中で負けたくなくて、どこかで人と比べていた。

あのパワーは正直、なかなか勝てない」。自分を見つめ直し、目指すべき姿が見えてきた。「数字だと得点圏打率とか打点(で結果を残すこと)が長く試合に出してもらえる鍵なのかな。(本塁打を)10本、15~20本ぐらい打ちたいけど、僕はそこじゃないなと」。この日は2軍残留練習が行われたG球場の室内でロングティーなどを行い、鋭い打球を飛ばした。明確な目的を見つけた7年目。来季は進化した姿を見せる。(臼井 恭香)

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