◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ドジャース―ブルワーズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルスードジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が16日(日本時間17日)、2連勝で迎えたナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦の本拠地・ブルワーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1回裏先頭の1打席目は右翼線へ三塁打を放って本拠地は大きく盛り上がった。続く右中間への適時二塁打で生還して先取点となるホームを踏んだ。

 ブルワーズの先発は本来は救援のアシュビー。大谷はレギュラーシーズンで3打席で2打数2安打1四球、ポストシーズンでも第1戦で四球を選び、第2戦でも7回1死三塁の4打席目に対戦し、4試合、20打席ぶりの安打となる右前適時打を放ち、これまで全5打席で出塁するなど相性はよかった。

 両軍無得点で初回先頭の1打席目は、2球で追い込まれたが、カウント1ボール、2ストライクから5球目の外角低めのスライダーに体勢を崩されながら食らいつくと、右翼線へ落ち、俊足を飛ばして一気に三塁まで進んた。地区シリーズ以降では7戦、31打席目で初めて出た長打だった。さらに続くベッツの右中間への適時二塁打で生還。幸先よく先取点のホームを踏んだ。

 ドジャースはレギュラーシーズンで6戦全敗だったブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1、2戦で敵地ながら2連勝。大谷は、6日(同7日)の地区シリーズ第2戦、敵地・フィリーズ戦の4打席目で右前適時打を放ってから、今季ワースト19打席連続無安打とブレーキだったが、14日(同15日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦、敵地・ブルワーズ戦の4打席目に右前適時打を放ち、4試合、20打席ぶりの安打をマークし、復調の兆しを見せていた。

 前日15日(同16日)には今季の開幕後では初めて志願してフリー打撃を敢行。推定飛距離150メートルの特大弾など32スイングで14本が柵越えと復調へ快音を響かせた。会見では「しっかりした打席をまずは送れるように、打席のクオリティーを高めていくというのがまず1番最初にやるべきこと」と静かに闘志を燃やしていた。ロバーツ監督も「グレートだった。

フィールドに出て打球の軌道を確かめることも重要。ルーチンを変える姿勢は評価できる。いいことだと思う。悪いことではない」と評価していた。

 あす17日(同18日)の第4戦では先発登板する予定となっている。試合前にはキャッチボールをして最終調整していた。

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