全国高校サッカー選手権静岡県大会の1次トーナメント(T)4回戦が18日に行われる。注目はノーシードの静岡。

県屈指の進学校で3年生は5月の県総体で全員引退しており、1、2年生だけの若いチームだ。11日に行われた3回戦では第5シードの袋井を1―0で撃破。2011年以来14年ぶりの決勝T進出に王手をかけている。

 攻守で存在感を見せているのが、静大付属中時代はバドミントン部だったDF月田幹広(1年)。身長181センチというチームで一番の高さを見込まれ、新チーム結成時からセンターバックのレギュラーに。セットプレーで高い決定力を発揮し、今大会で2得点を挙げている。「毎日ヘディングの練習を続けてきたんです」と久保田好則監督は努力を褒める。

 サッカーに打ち込むのは小学生時代以来。静高にはバドミントン部がないため復帰したが「試合になるとアドレナリンが出て、緊張しません。めっちゃ楽しいです」と笑顔。自身の得点は「セットプレーで先輩たち(DF菅家朋宏とFW宮沢柊真主将)がいいボールを蹴ってくれるおかげです」と感謝する。

 4回戦の相手は、第4シードの静清を倒した加藤暁秀。

ノーシード校同士の対決となった。「このまま止まらず決勝Tまで行きたい」と宮沢主将。月田も「次のステージまで進みたい」と闘志満々だ。選手間の距離を近く保ち、コンパクトな陣形で攻め込む「静高スタイル」で白星をつかむ。(里見 祐司)

 〇…毎日の練習メニューは選手が相談して決める。「自主性を伸ばしたい」と久保田監督が9月から始めたもので、「サッカー関係の仕事に就きたい」と将来を考えるMF渥美日向(2年)が中心になっている。今週はセットプレーの確認など万全の準備。「支えてくれた家族や、応援に来てくれた方々のためにも、チーム一丸で勝つ」と渥美は必勝を期した。

 ◇4回戦のカード

▽飛龍高G

飛龍―浜松商 11:00

日大三島―浜松工 13:15

▽清水桜が丘高G

清水桜が丘―御殿場西 11:00

清水東―静岡商 13:15

▽常葉GF

常葉大橘―磐田北 11:00

科学技術―オイスカ浜松国際 13:15

▽磐田東高G

磐田東―桐陽 11:00

浜名―島田樟誠 13:15

▽聖隷クリストファー高G

聖隷クリストファー―沼津工 11:00

加藤暁秀―静岡 13:15

※勝者が25日開幕の決勝Tに進出。静岡学園、浜松開誠館、藤枝東、東海大静岡翔洋、藤枝明誠、富士市立は決勝Tから登場。

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