◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦 ドジャース3―1ブルワーズ(16日、米カリフォルニア州ロサンゼルスードジャースタジアム)

 ドジャースが16日(日本時間17日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦の本拠地・ブルワーズ戦で接戦を制し、3勝無敗とした。これまでのメジャーの7試合制のポストシーズンでは3勝無敗となったチームは04年のア・リーグ優勝決定シリーズのヤンキースを除く41チーム中40チームが勝っており、突破率は97・6%となった。

 「1番・指名打者」でフル出場した大谷翔平投手(31)は、初回先頭の1打席目に右翼線へ三塁打を放ち、続くベッツの適時二塁打で生還。地区シリーズ以降の7試合では初の長打で先制点を演出して、勝利に貢献。あす17日(同18日)の第4戦ではストレート突破へ先発登板する。佐々木朗希投手(23)は2点リードの9回に登板して3者凡退で試合を締めくくりポストシーズン3つ目となるセーブをマーク。本拠地初セーブで、第1戦で1失点した不安を吹き飛ばした。

 ここまでポストシーズンは9試合中、5試合に登板。日程的に恵まれたこともあって2日連続登板はないが、地区シリーズ第4戦では3回36球を投げるなど、これまで経験のなかった救援でフル回転している。リーグ優勝決定シリーズでも第1戦では2点リードの9回に1安打2四球で1点を失い試合を締めくくれなかったが、中2日で修正し「先発の時もそうですけど毎回自分の思うようなパフォーマンスが出せるわけではないと思いますし、いい、悪いの波はあると思うので、その中でアウト3つをどうとるかを考えないといけないので、前回は自分から相手にチャンスを与えてしまったことはすごく反省だと思いますし、しっかりいいフォームで毎回調整して、少しでも自分のボールをコントロール出来るように準備しなきゃなと思ってます」と振り返った。

 ブルペンからの登板も徐々に慣れてきたとあって「試合の中では回が後半の方になるまではなるべくリラックスして、試合を見るようにしている。毎回『完投してくれないかな』と願いながら、ずっと試合を見ています」と報道陣を笑わせた朗希。第2戦では山本由伸投手(27)が朗希の願い通りに完投勝利。第4戦では大谷が先発するが、朗希の願いは届くだろうか。

編集部おすすめ