日本相撲協会の相撲教習所に通う新弟子らが17日、相撲史の講義の一環で東京・墨田区の野見宿禰(のみのすくね)神社を参拝した。奉仕活動として境内や周辺の清掃も行い、幕下・行徳(玉ノ井)、竜翔(追手風)らが参加した。

 元十両・竜虎の弟で、尾上親方(元小結・浜ノ嶋)のおいにあたる竜翔は野見宿禰を初めて訪れた。相撲の神様を祭る同神社には歴代横綱のしこ名が刻まれた石碑も立っており「場所が終わった時とか、壁にぶつかった時にまた行きたい」と刺激を受けた様子。初土俵の夏場所から2場所連続で勝ち越し中。九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)へ「だんだん慣れてきた。前に出る相撲と体重を増やし、けがをしない相撲を取りたい」と意気込んだ。

 教習生による清掃活動は、数年前から定期的に実施されている。ゴミ袋やほうきを持って、積極的に動く姿を見守った教習所長の芝田山親方(元横綱・大乃国)は「『前に進む』『良いことをする』『頑張る』『努力する』という気持ちを胸に秘め、稽古や生活でしっかりと辛抱し、みなさんがいいお相撲さん、強いお相撲さんになることを祈念している」とねぎらった。

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