ソフトボールの国内最高峰「ニトリJDリーグ」の第13節が18日~19日に各地で行われる。東地区2位のビックカメラ高崎はホームの群馬・高崎市で18日に西地区8位の日本精工、19日に同2位の豊田自動織機との2連戦に臨む。

 ビックカメラ高崎で08年北京、21年東京五輪金メダルのレジェンド・上野由岐子投手は「勝股(美咲投手)も今、状態が上がってきているし、お互いに貢献していけたらいいと思います」と投手陣の主軸として意気込んでいる。

 雨の中、横浜市で行われた11日の東地区6位のNEC戦(6〇0)では先発登板し、4回被安打3、7奪三振、無失点で今季東地区5位の8勝目を挙げた。「雨も降っていたので力まないようにというか、力を入れないように、丁寧に投げていく感覚でした。淡々としっかりボールを投げていくというイメージでしたね」と納得の表情を見せた。

 左膝負傷から復帰した23年シーズンはリリーフ投手として奮闘。昨季には先発復帰も果たし、今季は26歳の右腕・勝股との二枚看板で先発機会も増えている。9月中旬の全日本総合選手権後は2週間空いたが、ノースローで調整をしてきたという。「先発をすることで体重も結構落ちていたし、疲労感が抜けない感覚があった。球数を投げることでフォームの崩れや力感が生まれてしまっていたので、そういうのを無くすイメージで」。夜の睡眠時間を約1時間増やすなど、長いイニングを投げきるための体を作り上げてきた。

 3季ぶりのリーグ制覇を目指すチームは、今季レギュラーシーズン(RS)18勝6敗で戸田中央に次ぐ東地区2位につける。各地区の上位3チーム(4位の勝率が高い方)が進むプレーオフ進出に向け、RSは残り4試合。

43歳のレジェンド・上野が確かな手応えを持って“勝負の秋”を迎える。

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