シンガー・ソングライターの松任谷由実が17日、都内で自身40枚目となる新アルバム「Wormhole / Yumi AraI」(11月18日発売)の爆音先行試聴会&トークライブを開催した。

 旧姓でもある荒井由実として活動していたデビュー当初から現在までの声の記録をAIが再構成し、第三のユーミンの声を生成。

その声と現在の松任谷由実が共演、共生しながら全12曲のアルバムを制作した。

 AIを使って完成させた作品にユーミンは「全てのエッセンスを注ぎ込むことができた最高傑作です」と満足げ。共に作品を手がけた夫で編曲家の正隆氏は「誰もが自分の声を(AIに)ラーニングできるようになるだろうし、誰でも可能性が広がると思う」と将来を見据えた。

 イベントでは2人のプライベートについてもトーク。日常生活ではよくお茶を飲みながら会話を交わしているといい、正隆氏は「四六時中話しています」とうなずいた。

 ユーミンが気になった新聞の記事を読み聞かせることで日々のニュースについて議論を重ねることもあるという。正隆氏は「2回に1回は読み聞かせられてる気がしますね」といい、取り上げる記事についてユーミンは「フロントページ(一面)の場合もあるし、全然小さいこともある。様々です」と明かした。

 新聞の魅力についても語り、ユーミンは「デジタルだとピンポイントの情報に目が行くじゃないですか。新聞って(記事が)並んでいて『あれをもう一度見たいな』って戻れたりとか、紙の手触りに刺激があるような気がします」と熱弁。AIについての記事にもよく目を通しているといい「毎日のように様々な形でにぎわしてますね」と話していた。

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