7日に右足首を手術した広島・中村奨成外野手が19日、患部の順調な回復ぶりを明かした。大野練習場でリハビリを始めている。

来春キャンプには間に合う見通し。20日に抜糸した後、段階を踏んでトレーニングしていくという。「さらにレベルアップできるように、ササッと治して、どんどん上げていきたい」と、意気込んだ。

 入団したころから痛みを抱えていた古傷で、かねて手術の機会をうかがっていた。「今年になってガッと痛みが出たわけじゃない。元々あったもの。去年まで(痛みが)出たり出なかったりで、そんなに気にすることもなかった。今年こうやって(104試合に)出させてもらって、このタイミングかなと思った」と、経緯を説明した。

 8年目の今季、途中に故障離脱の期間はあったとはいえ、7月以降はスタメンに定着。97安打で打率2割8分2厘、9本塁打、33打点は、それまでの7年間すべてを足した以上の成績だった。「来年は143試合、出たい」と、掲げる。「そこに向けて不安材料(右足首の痛み)がなくなれば。

そこが一番」と、万全の体になってフル出場を目指す。

 首脳陣は、機動力においても中村奨に期待を寄せる。今季は2盗塁で失敗は6つあった。「より一層、走れるようになった姿を見せられるように」と、盗塁増にも意欲。「今年、自分的にはいいモノを出せたと思っている。来年また、これ以上の成績を残さないといけない」と、今年やっと手にしたきっかけを飛躍につなげる。

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