プロボクシング元WBC世界ミニマム級(47・6キロ以下)王者・重岡優大さん(28)が18日、自身のインスタグラムのストーリーズ機能を使って、弟の前IBF世界同級王者・銀次朗さんの26歳の誕生日を祝福したことを明らかにした。
優大さんは「今日はぎん(銀次朗さん)の誕生日 みんなで祝った」と報告。
銀次朗さんは1999年10月18日、熊本県生まれ。高校5冠を達成後、プロに転向し、2018年9月にデビュー。WBOアジアパシフィック・ミニマム級、日本同級王座などを獲得。23年4月にレネ・マーク・クアルト(フィリピン)に9回KO勝ちしてIBF世界同級暫定王座を獲得。優大さんとともに兄弟同日世界王者の快挙を果たした。同年10月の団体内王座統一戦でダニエル・バラダレス(メキシコ)に5回TKO勝ちして正規王者となった。
24年3月に2度目の王座防衛に成功したが、同年7月にペドロ・タドゥラン(フィリピン)に9回TKO負けしてプロ初黒星。王座から陥落した。
リベンジを誓って今年5月24日にタドゥランと再戦も。1―2判定負け。その試合後、急性硬膜下血腫のため大阪市内の病院へ救急搬送され、緊急開頭手術を受けた。
優大さんは8月、弟とともに第二の人生を歩む決断をして現役を引退。現在は熊本市中央区の水前寺駅近くでオープン予定のカフェ「Shinonome cafe」の準備に奮闘しているという。9月、後楽園ホールでの興行で、かつて所属したワタナベジムのジムメートの応援に駆けつけた優大さんは取材に、カフェのオープンについて「『ここに行けば銀次朗に会える!』そんな場所を作ります」との思いで決断。「ぎんが来年1月か2月に退院って決まっているので、それまでにはオープンして僕が慣れておかないと」などと話していた。
戦績は優大さんが9勝(5KO)2敗、銀次朗さんが11勝(9KO)2敗1無効試合。