◆明治安田J1リーグ▽第34節 横浜FM4―0浦和(18日・日産スタジアム)

 横浜FMがホームで浦和に4―0で快勝した。

 勝利を呼び込んだのは、今夏加入のFW谷村海那だった。

前半6分。浦和DF根本のトラップミスを見逃さなかったMF植中がボールを奪ってゴール前まで持ち運び、真横のFW谷村に冷静にパス。谷村はがら空きのゴールに流し込んだ。大きな先制点に「(植中)朝日が献身的に守備をして、前でカットしてくれたおかげ。先制点を取ったら強いチームなので取れてよかった」とうなずいた。

 これがチームのJ1通算1800点目のメモリアルゴールとなった。11試合目の出場でチーム最多5得点目で節目の記録にも名を刻み、谷村は「FWなので点を取って当たり前だと思う。取れたことはうれしいけど、これで満足しないでもっと取れたら。通過点なので、2000点も取れるように頑張りたい」と笑みを浮かべた。

 さらに前半34分にはFWクルークスの高精度の右CKからDFキニョーネスが頭で完璧に合わせて追加点。前半終了間際にもPKでクルークスが3点目を決めると、前半アディショナルタイムにもFW井上のクロスを植中が押し込んで4―0。今季最多得点で残留へ前進する勝利をつかんだ。

 試合前の時点で同勝ち点だった降格圏内の18位横浜FCが名古屋と2―2で引き分け、残り4試合で勝ち点差を「2」に広げた。谷村は「チームの自信につながる大きな勝利。全員が献身的にチームのためにやれば、残留も見えてくる。気を抜かず高みだけを目指してやっていきたい」。残り4試合は広島、京都、C大阪、鹿島と上位陣との対戦となるが、残留へ弾みをつけたことは間違いない。

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