歌舞伎俳優の市川中車が19日、都内で立飛グループ創立100周年記念事業立川立飛歌舞伎特別公演「開幕記念お披露目会」(23~26日、東京・立川ステージガーデン)に中村壱太郎、息子の市川團子らとともに出席した。

 3年連続3回目の公演では「連獅子」と「新説 小栗判官」が上演され、第1回目以来2年ぶりに團子が出演する。

中車は「一昨年はまだ19歳でありました私の息子團子が本年は21歳となり、主演を勤めさせていただきます。短い公演ではございますが、精いっぱい我々勤めますので、どうぞ楽しんでいただければと思います」とあいさつした。

 チケットは全日程で完売。3年連続出演となる壱太郎は「3年連続で出演させていただけることをとてもうれしく思っておりますし、何よりも満員御礼、本当にこの4文字は、出演している俳優にとってとてつもなくうれしい響きでございます」と喜んだ。

 そして、壱太郎は「もうひとつうれしいことは2年ぶりに團子くんが立川に戻ってきて公演ということで。團子くんとはいろんなお芝居をさせてもらいましたけど、先輩後輩とかそういう垣根を越えて、同志盟友として今回もタッグを組ませていただく。團子くんについて相手役を勤めさせていただきたいと思っております」と團子との立川での共演も重ねて喜んだ。

 團子は「本年はまたこの立川の地にて、小栗判官という演目で小栗判官、それから浪七のお役を勤めさせていただきます。この演目は澤瀉屋にとって本当に大切な作品。とにかく覚悟と情熱を持って、皆様に楽しんでいただけるように、勤めてまいる所存でございます。一昨年は19歳だったのですが、今は21歳になったので皆様に成長した姿もお見せできればと思っております」と意気込んだ。

 同公演では宙乗りも予定しており、天井の高い会場での宙乗りは必見だ。

編集部おすすめ