◆明治安田J1リーグ▽第34節 湘南1―1京都(19日・レモンS)

 京都は敵地で、19位・湘南と1―1で引き分けた。首位・鹿島とは勝ち点5差で3位。

前半29分、湘南FW鈴木章に右足で先制を許すと、前半38分にはFW原がPKを失敗。前半アディショナルタイム1分に、DF鈴木義が一発退場処分となり、1人少ない状況となった。

 0―1で迎えた後半アディショナルタイム10分、右サイドのMF山田の左足クロスから、DF須貝が頭で押し込み、土壇場で勝ち点1を手にした。リーグ残り4試合で、首位・鹿島との勝ち点差は5。次節(25日)は、鹿島をホームに迎える。

 試合後、劇的同点弾の須貝は「勝ちたかったが、次につながるようなゲームができた。前にベクトルを向けることを忘れずにやっていた。ああいった(10人の)中でも、常に自分たちの矢印を相手ゴールに向けていた。とにかく頑張り続けた結果が、最後いいところにボールが来て、ゴールにつながった」とうなずいた。次の相手、鹿島とは自身が昨季まで在籍した古巣対決となる。「生半可な気持ちでは勝てない相手。とくに鹿島相手は、メンタル勝負だと思う。

素晴らしい状況で、素晴らしい相手に対し、両チームのサポーターは最高の雰囲気をつくってくれると思う。優勝、優勝ととらわれて、浮ついた気持ちになるのではなく、とにかく次、いい準備をして勝つんだと」と、自らに言い聞かせた。

 曺 貴裁(チョウ・キジェ)監督は「我々のストロングを出して、最後勝ち点1を取れた」と数的不利の中、相手を上回る走力を発揮した選手たちをたたえた。2012~19年途中まで指揮を執った湘南の地で熱戦を演じ、「私もここで長い間成長させてもらった。そういった意味で心に残る試合になった」と感慨深げに振り返った。

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