◆明治安田J2リーグ 第33節 札幌2-0富山(19日・富山県総合運動公園陸上競技場)
北海道コンサドーレ札幌が3試合ぶりの勝利を挙げ、J2残留条件となる17位以上を確定させた。アウェー・富山戦はMF高嶺朋樹主将(27)が前半20分、後半23分と左ミドルを2本決め、2―0で勝利した。
勝ち点3を手にし、殊勲の高嶺は「どんな形であれ、勝利だけが必要だったので」と結果に関しては一定の評価をしたが、その顔は険しいままだった。5試合ぶりの完封劇も、相手を崩し切った場面は少なく、シュート数、ボール保持率とも下回った。高嶺は「前半は押し込まれ、相手に上回られた。このままでは難しい展開になる」と今後に向け、改善の必要性を口にした。
次節ホームで対戦する2位の水戸が敗れたため、勝ち点差15と自動昇格の可能性も残りはしたが、1敗も許されない状況に変わりはない。選手同様、終始固い表情だった柴田慎吾監督(40)は「まずはしっかり勝っていくということ」とこれまで同様、一戦必勝の姿勢を示した。さらに「もっとアグレッシブに戦った中で勝ち点3を目指したい」と持ち味を出し切ってこそ、白星が近付くと強調した。