静岡県高校新人バドミントン大会が25日、三島市総合体育館で開幕する。2023年9月に創部された磐田東が、男子学校対抗戦で西部大会準Vを飾り、初の県大会出場を決めた。

ほとんどの選手が高校から競技を始めた“初心者集団”。「県1勝」を目標に1回戦は韮山に挑戦する。

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 バドミントン初心者軍団が、晴れ舞台に立つ。磐田東男子が学校対抗戦で県大会に初出場する。西部大会は単複で上位に食い込んだ選手がいない中、団体では全員の力を集結させた。中学時代は野球部員だった山本真己(ちかき)部長(2年)は「スタンドの応援も一体になって戦えた。初の県出場が自分たちの代でうれしい」と胸を張った。

 快進撃を見せた西部大会。初戦の2回戦で格上の小笠を撃破し、準決勝では浜名を下した。決勝で浜松聖星に敗れたものの、準Vで県切符を確保。準決勝は単、複で2勝し、勝利に貢献した赤塚子鳳(しほう、2年)は「まさか勝てるとは思わなかった」と笑った。

 2022年に同好会からスタート。

23年9月に部へ昇格し、新人戦で初めて大会に出場した。24年に野球部を指揮していた山本幸司監督(49)が顧問に就任。校内にスペースがなく、主に、外部の施設を借りて週5回、活動。現在は男女計51人の大所帯で、「サッカー部に次いで人数の多い部活になった」と、指揮官もうなずく。

 目標は「県1勝」。得点源の赤塚は「とにかく、楽しみたい」と強調する。初戦は韮山が相手。初めて踏みしめる県の舞台で、自分たちの力をすべて出し切る。

(塩沢 武士)

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