テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)が20日に生放送され、コメンテーター同士が意見の食い違いで激しい論争を繰り広げる場面があった。

 番組ではきょうにも自民党と日本維新の会の連立合意の見通しであることを報じ、日本維新の会が自民党との連立の絶対条件として国会議員の定数削減などを含む12項目を求めていることに対し、自民党の高市早苗総裁は受け入れる方針であることを紹介した。

 これにコメンテーターの玉川徹氏は先進7か国、G7の中では議員数が少ないことを説明した上で「なんのために削減するのか。一つはその分、税金が少なくなりますよという話はされると思うが、もし税金を少なくするだけだったら、定数削減しなくたって方法はある。歳費を削ればいいんです」とキッパリ。そして「僕はむしろ国会議員をおいしくない職業にする方がいいって言っているんです。国会議員がおいしいから二世、三世が当たり前。おいしくしなければいい。そうすれば世襲議員なんていなくなる」と言い切った。

 これには元国会議員、都知事だった故・石原慎太郎氏を父に持つ俳優・石原良純が「玉川さんはそう思われるかもしれないけど、うまみある、それだけのためにみんなが議員やっているわけではない」と反論。

 玉川氏は「じゃあ良純さん、何のために議員定数削減するのがいいの?」と質問。石原は「僕は定数削減することがいいとか悪いとかいうのではなく、今定数削減を掲げてやったからには、やらなかったらもっと不信が募りますよと」と語気を強めていた。

 さらに石原が「政権交代と聞いたら支持者は腰がひけるじゃないですか」と言うと、玉川氏は「それは自民党支持者が腰引けてるんでしょ」と冷ややか。「だから何のための定数削減なんですか?と言っているんです」と玉川氏。

石原は「それは新しい何かを見せていかなかったら政治不信が払拭されない」と返答。これに玉川氏が「じゃあ、どっちがいいの?」と問い詰めた。石原は「僕はそこまで考えたことがないけど…」と話している途中で玉川氏は「考えましょうよ。考えて話し合わないと」とピシャリ。ここで司会の羽鳥アナが他コメンテーターに意見を求めて、場を収めていた。

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