お笑いトリオ・安田大サーカス団長安田が20日、東京・目黒消防署で目黒消防署長から感謝状を贈呈された。

 安田は9月2日午後3時28分覚知、目黒区中目黒3丁目で発生した全焼を含む住宅等4棟と車両3台等が焼損した火災において、近接する神社境内の立ち木への飛び火対応を実施した功労で、感謝状が贈呈された。

 署長から「自らの危険を顧みず放水を実施し、飛び火による延焼の拡大を防止した」と感謝状を受け取った安田は「いただけたことは率直にうれしい」と人生初の感謝状を喜んだ。

 安田はレンタルスタジオを経営している小柳千寿さん、自営業の川野佑介さんと、火元建物の北側100メートル付近にある小柳さん経営のレンタルスタジオでYouTubeの撮影中、居室窓から南側に黒煙が上がっているのが見えたため、火災だと思い現場に駆けつけた。

 消防隊はまだ到着しておらず、火元建物北側の中目黒八幡神社境内の立ち木に飛び火していることを確認し、安田が神社の散水栓を延長して立ち木に放水を行った。

 24年には防災士の資格を取得している安田。その経験もいき、まわりの住民への声かけなども行えたという。「すごい熱風を感じた。防災士の資格の時にも津波や火災の時はまず逃げると学んだので、ご近所さんに『逃げて、逃げて』と呼びかけることができた」と振り返った。

 30分ほど放水を続けたといい、消火後にはまたスタジオに戻って撮影を再開した安田。すると、今度は警察がスタジオを尋ねてきたという。安田は「ほめられるのかなと思っていたら、『その時間何をしていましたか?』って(笑)『疑ってるわけじゃないんです』っていいながら写真も撮られました」とエピソードも明かした。

 今回の感謝状贈呈についてトリオのHIROやクロちゃんには報告したというが、「特にクロちゃんは人の活躍とか人が表彰されるとかを苦手としてる人種の方なので。『ふーん』と言って、奥歯をかんでました」とクロちゃんは悔しがっていたという。

 これから寒い日が続き、火災も多くなる時期。「火の元をしっかり気をつけてほしい。消防隊員の方は本当に勇気のある大変な仕事だと改めて感じた。知ってほしい」と語った安田。

 最後は消防団にスカウトされ、「消防団でも団長を目指します」と意気込んだ。

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