◆プロボクシング ▽東洋太平洋ウエルター級(66・6キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・田中空―同級3位・坂井祥紀(10月21日・東京・後楽園ホール)

 東洋太平洋ウエルター級タイトルマッチの前日計量が20日、都内で行われ、王者・田中空(24)=大橋=が66・2キロ、挑戦者の同級3位・坂井祥紀(34)=横浜光=が66・5キロでクリアした。

 田中は6月19日に東京・大田区総合体育館で行われた東洋太平洋同級王座決定戦で小畑武尊(ダッシュ東保)を4回TKOで下し、初タイトルを獲得。

戦績を4戦全勝(4KO)とした。初防衛戦へ向け「ディフェンスとか細かいところを意識して練習してきた。KOにはそこまでこだわっていないが、チャンスがあれば見逃さずに(倒しに)いければ」と意気込みを語った。

 また、元日本ミニマム級2位の父・強士トレーナーは「今までとは違う雰囲気のディフェンスが見られると思う。どれくらい完成したか楽しみではある」と話した。

 田中に挑む元日本同級王者の坂井は、1月24日に東洋太平洋&WBOアジアパシフィック同級王者・佐々木尽(24)=八王子中屋=に挑むも判定負け。再起戦で、再び王座に挑む。「いつも通り順調です。前回の試合(佐々木戦)が終わってから、(気持ちも)たぎっている感じです。(田中は)小さいがパワーがある。自分がまだまだできるのかどうか、自分の力を確認したい」と王座獲得を誓った。戦績は29勝(15KO)15敗3分け。

 同興行では4大タイトルマッチが開催される。

 セミファイナルの日本フェザー級タイトルマッチでは、王者・阿部麗也(32)=KG大和=が同級1位・殿本恭平(30)=勝輝=を相手に初防衛戦に臨む。日本ミニマム級王座決定戦では、同級1位・小林豪己(26)=真正=と同級2位・森且貴(25)=大橋=が対戦。WBOアジアパシフィック・ミニマム級王座決定戦では、同級1位・北野武郎(21)=大橋=と同級3位ジョセフ・スマボン(23)=フィリピン=が王座を争う。

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