◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック&東洋太平洋スーパーミドル級(76・2キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者ユン・ドクノ―挑戦者・森脇唯人(12月18日、東京・後楽園ホール)
12月18日に東京・後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 146」の対戦カード発表会見が20日、都内で行われた。
メインイベントのWBOアジアパシフィック&東洋太平洋スーパーミドル級タイトルマッチ10回戦では、東京五輪ミドル級日本代表で東洋太平洋スーパーミドル級4位、WBOアジアパシフィック同級15位の森脇唯人(29)=ワールドスポーツ=が、WBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級王者のユン・ドクノ(30)=韓国=に挑戦する。
森脇は6月19日のプロデビュー戦で韓国ミドル級王者のベク・ハソ(モンゴル)に判定勝ち。デビュー2戦目でアジア2冠王座獲得に挑む。2戦目で王座を獲得すれば、WBOアジアパシフィック・バンタム級王者の坪井智也(帝拳)に並ぶ国内最速タイ記録となる。「デビュー前から、齊田会長には早い段階で地域タイトルだったり強い選手とやらせて欲しいとずっと言っていた。大チャンスなんで頑張って勝ちます」と力強く語った。
この日から渡米し、約3週間、米ロサンゼルスで合宿を敢行する。ノックアウトジムなどで練習を行い、WBA世界同級暫定王者のホセ・アルマンド・レセンディス(メキシコ)らと拳を交える予定だ。「デビュー戦は良くも悪くも、いいところ悪いところがはっきり出た。米国で3週間みっちり練習して、最後国内で調整してタイトルにつなげる計画でいる。しっかりレベルアップして年末試合をするので、楽しみにしていてください」と意気込みを語った。
対戦相手のユンは昨年11月、帝尊康輝(一力)を7回KTOで下しWBOアジアパシフィック王座を獲得。今年4月、野中悠樹(ミツキ)との王座統一戦で3回TKO勝ちし2冠王者となった。
また東洋太平洋スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ10回戦では、同級王者・中嶋一輝(32)=大橋=が同級15位ジョンジョン・ジエット(インドネシア)を相手に4度目の防衛戦に臨む。
中嶋はWBC同級5位にランクされるが、同級は同門の井上尚弥(32)が4団体統一王者に君臨している。所属ジムの大橋秀行会長(60)は会見の冒頭で、「もしかしたらこれが最後の防衛戦になるかもしれません」と来年にも井上がフェザー級に転級した場合の王座返上を見据えた上で、中嶋の近い将来の世界挑戦を示唆。中嶋も「尚弥がスーパーバンタムで満足できるところまでやってもらって、返上してもらったら、そこを狙えるようにレベルを上げていきたい。次の試合もKOで倒して、試合を盛り上げていきたい」と意気込んだ。
戦績は中嶋が18勝(15KO)2敗1分け、ジエットが18戦15勝(12KO)2敗1分け。
54キロ契約8回戦では、日本バンタム級8位・WBOアジアパシフィック同級12位の坂井優太(20)=大橋=がWBOアジアパシフィック・スーパーフライ級12位ボーンルエン・パヨーム(タイ)と対戦する。
5戦全勝(5KO)の坂井に対し、ボーンルエンも15勝(15KO)4敗と高いKO率を誇るが「KO率はすごい高い選手だが、自分の動きができれば問題ない。自分のボクシングスタイルで、圧倒的な勝利をみなさんにお届けできたら」と快勝を宣言した。
ほか、セミファイナルのヘビー級1000万トーナメント決勝戦4回戦では、マハンハイリー・ヌールタイ(24)=中国=と大沼ケン(21)=角海老宝石=が対戦する。
51・5キロ契約8回戦では、WBOフライ級4位・WBA同級7位・WBC同級11位・IBFスーパーフライ級13位の桑原拓(30)=大橋=がWBOアジアパシフィック・フライ級11位ロンギ・フー(中国)と対戦。
日本フライ級15位・WBC同級27位の田中将吾(23)=大橋=も8回戦(対戦相手未定)に出場する。