◆第14回アルテミスステークス・G3(10月25日、東京・芝1600メートル)

 白い馬体が進化した姿で戻ってくる。白毛のマルガが第14回アルテミスS・G3(25日、東京)で重賞初制覇を狙う。

夏の函館で衝撃のレコードデビューを飾ってから約3か月半。「体がしっかりしてきた。お尻のあたりに筋肉がついて、ソダシのような感じになってきたね」と須貝調教師はG1・3勝の偉大な姉の姿をダブらせる。

 栗東・CWコースでの2週前追い切りではNHKマイルCで2着に入ったマジックサンズと併せ馬。攻め馬駆けする僚馬を相手に6ハロン80秒5―11秒2の好時計をマークした。さらに16日は武豊の騎乗で坂路を54秒4と時計を抑えながら、スムーズに折り合った走りも成長の証し。「すごくいい感じでしたよ。夏より落ち着きが増したと思います」と鞍上も好感触を伝えた。

 アルテミスSは姉ソダシも20年に勝ったレースだ。「ソダシは力強かったけど、マルガの方がしなやかでシャープかな」とトレーナー。武豊も「東京のマイルは合いそうで楽しみ」と口にする。レジェンドと歩き出した新たな白い道のり。

姉妹制覇はまだ序章に過ぎない。(山本 武志)

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