【ロンドン19日=大西健太】大相撲のロンドン公演は、ロイヤル・アルバート・ホールで千秋楽を迎え、5日間の全日程を終えた。1991年以来、34年ぶり2度目のロンドン開催に5日間合計で観衆約2万7000人を動員。
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千秋楽の取材が終わり会場を出ると、外には信じられない光景が広がっていた。ロンドンの地で躍動した力士たちを一目見ようと、出口付近に300人以上のファンが殺到。力士が姿を見せると歓声が起こり、「アリガトウ!」「アリガトウ!」と感謝の言葉が飛び交った。日も暮れて、あたりは真っ暗。途中から小雨も降り始めて肌寒かったが、ファンは帰らず。力士も大きな声援に丁寧に応え続けた。英国を盛り上げた大相撲公演。力士たちの熱戦や真摯(しんし)な姿勢はロンドン市民の記憶に刻まれた。(大西 健太)