◆テニス ▽東レ・パンパシフィック・オープン第2日(21日、東京・有明コロシアム)

 今年1月の全豪のジュニア部門で優勝し、5月にジュニア世界女王となった世界ランキング263位、17歳の園部八奏(IMG)が、プロ転向表明後、初勝利を挙げた。同じ大会推薦出場で、同132位のニコラ・バルトゥンコバ(チェコ)に6-4、6-3のストレートで勝ち、2月のアブダビ・オープン以来のツアー通算2勝目となった。

2回戦では同25位のソフィア・ケニン(米国)-同81位の内島萌夏(安藤証券)の勝者と対戦する。

 マッチポイントで、相手のバックハンドが当たり損ねでアウトになると、園部は大きく両手を上げ、右手でガッツポーズ。プロ初勝利を、身長174センチの大柄な体全体で喜んだ。「緊張していたので、本当にうれしい」。

 スタートは、相手の切れ味鋭いショットに、強打がミスを連発。2-4とリードを許した。しかし、相手のショットが突然に威力をなくし、ダブルフォールトもあり、園部は一気に7ゲームを連取し、勝利に結びつけた。

 8日に、大阪市内で会見を開き、プロに転向することを表明した。先週の大阪で行われた木下グループ・ジャパン・オープン女子1回戦で、4大大会4度の優勝を誇る大坂なおみ(フリー)との1回戦が、プロデビュー戦となった。しかし、ここでも「緊張して足が動かなかった」と、1セット目は1ゲームも奪えずにストレート負けを喫していた。

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