オリックス・太田椋内野手(24)が21日、「超一流」の打球習得を誓った。大阪・舞洲で秋季練習初日を迎えたこの日、岸田監督は「自分の長所は何なのか、いろんなものが見えてくる」とデータを活用し、鍛錬を積むことを訓示。

これを受け、正二塁手は「打球速度」の数値向上をテーマに掲げた。

 「僕は結構、ハードヒット率っていうのを見て。コンスタントに速い打球を飛ばせるように頑張りたい」。95マイル(約153キロ)以上の打球を「ハードヒット」と呼び、太田の全打球におけるハードヒット率42・1%は今季のチーム内トップだった。力強いスイングで自己最多の10本塁打を放ったが、視線の先にあるのは超一流への仲間入り。「レイエス選手、佐藤輝選手、村上選手を見ると(数値が)高い。そのへんを目指したい」と、いずれも50%を超える看板打者を引き合いに出し、目標を高く設定した。

 「そんなに正直、走れる人がいない(笑)。やっぱりワンヒット(単打)では(走者がホームに)かえってこられないので」と、今季10本に終わった二塁打の量産も公約。「ウェート(トレーニング)をガツガツやりたい。左中間、右中間にしっかり、強い打球が打てるように練習します」と、ハードワークの秋を宣言した。(南部 俊太)

※データは「NPB+」より

 〇…岸田監督が来季の開幕投手を「未定」とした。

今季は昨年11月3日に大阪・舞洲の秋季練習において、12球団最速で宮城と発表。だが、来季については「分かりませんね、まだ。どうでしょう。誰がいいですか?」と話すにとどめた。「ペータ(山下)も復帰したし、曽谷も終盤は悔しい思いをした。それ(逆襲への思い)もあるし、田嶋も後半良かったし、エスピノーザもけがをしたけど復活するでしょうし。東松もいるし、廉王(山口)も最後に投げた」と、全員にエース宮城を脅かすチャンスがあるとした。

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